大唐見聞録 19話あらすじ

【登場人物】

雲燁（うんよう）、李安瀾（りあんらん）、李世民（りせいみん）、長孫皇后（ちょうそんこうごう）、李承乾（りしょうけん）盧辛月（ろしんげつ）以上の6人の紹介は省きます。11話までを参照ください。

侯君集（こうくんしゅう）　宰相、陳国公、李世民に敵意を抱いている

侯小妹（こうしょうまい）　侯君集の娘

陳彪（ちんひょう）　侯君集の影、田和子には王孚（おうふ）と名乗る

田和子（でんわし）　陳彪がかくまっている墨家の男の名前、陳彪に騙されている

公輸木（こうしゅぼく）　墨家の人、安瀾が兄と呼んでいる

程処黙（ていしょぼく）　校尉、承乾・雲燁の友 

小冉（しょうぜん）　雲燁（現代の雲不器）の許嫁、安瀾に瓜二つ、もう亡くなっている

【あらすじ】

～陳国公府～

承乾を連れ帰った侯君集は酔った承乾を布団に寝かせて、媚薬のお香を焚く。侯君集は小妹を呼んで、殿下のお世話をしろと言う。侯君集は少し迷った表情を残しつつも部屋を出ていってしまった。

意味を理解した小妹は殿下の額の汗をぬぐい始めた。 

酔った承乾は、介抱してくれている小妹の顔が辛月に見え、小妹にすがりつく。

そのまま二人は一夜を共にした。

朝になり承乾は目が覚め、隣に小妹が寝ていることにひどく驚き飛び起きた。急いで服を着て立ち去ろうとすると、小妹が起きて、私の望みです　ずっと殿下をお慕いしていました、と告げる。握ってきた小妹の手を放し、承乾は夢であればよかったのに・・と昨夜のことを後悔し、逃げるように部屋を出て行った。

陳彪は殿下が部屋を出ていったことを侯君集に伝えた。さらに田和子を安陽公主に合わせたことも伝え、公主が激怒していたと伝えた。

侯君集は、陛下が突厥との戦いの前に出陣式を開くはずだからそのことを田和子に知らせるよう命じた。

～薫風殿～

雲燁がやって来るが、中に入れてもらえない。雲燁は門外から安瀾の名前を叫ぶ。　誰も俺たちを引き裂くことはできない　一生ここでずっと待ち続ける　君に優しいのは俺だけだ・・・　と大声で叫んでいる。

侍女から水をかけられても諦めない雲燁。安瀾はずっと武術の稽古をして、雲燁に会おうとはしない。雲燁の声だけが安瀾の耳に残っていた。

～東宮～

昼間からお酒を飲んでいる承乾の元に雲燁がやって来た。安瀾に会うことができずむしゃくしゃして機嫌の悪い雲燁も加わり、二人で昼間から飲み始めた。

皇后が承乾の部屋の前まで来たが、声をかけずに帰って行く。

承乾と雲燁の二人は皇后が来たことは知らずにお酒を飲んでいる。承乾は辛月と小妹のこと、雲燁は安瀾のことで悩んでいる。雲燁は返された簪を、安瀾に渡し　一生離れる気はない　と伝えてほしいと承乾に頼む。

承乾は雲燁に　すまない　と一言言って、簪を受け取った。

～陳国公府～

皇太子殿下の落とし物を拾った　との侯君集からの使いの者の言葉を聞き、承乾は慌てて侯君集の屋敷にやって来た。

侯君集は、今朝客間で見たのはあらぬ姿の我が娘の姿。何もなかったかのように去って行って、知らぬふりをするのか？と殿下に問い詰める。承乾は酒に酔い失態をおかしてしまった。処罰を受ける　と侯君集に跪いて詫びた。

侯君集は、今すぐ陛下に話に行こうと脅す。承乾は　私から父に話をする、必ず父に認めてもらうように話すので待ってほしい　と侯君集に頼む。すると、彼は了承し、小妹は純粋な娘だから、くれぐれも傷つけるようなことはしないでくれ、と殿下にお願いした。

すでにわれらは家族も同然、陛下には私からも頃合いを見て話をすると侯君集が言った。

～雲家～

盧寿の位牌の前で、辛月と雲燁が線香をあげている。

雲燁は　約束は守る　今後はここが辛月の家、もう悲しませない　と誓う。雲燁は、実の妹のように辛月を大切にする　見守ってください　と盧寿の位牌に誓った。辛月も黙ってその言葉に従うことにした。

 ～安瀾の部屋～

承乾が、雲燁から頼まれていたかんざしを安瀾に渡した。承乾は、雲燁が辛月を娶ったのは私のためだ。姉上と雲燁の二人のことを見過ごすことができないと心配する。

さらに承乾は、父である陛下のことが最近理解できないし賛同できないと言い始めた。

承乾は、雲燁は一途だ　姉上のことを諦めないはず。私のように後悔しないように、と安瀾に忠告して去って行った。返された簪をじっと見つめる安瀾。

～長安の町～

町の人気のない場所で、安瀾と公輸木が話をしている。準備ができた、玩具店にいるという公輸木に、分かったと言う安瀾。安瀾を見つけた雲燁が声をかけて近づいてきた。先に公輸木を行かせて安瀾は雲燁と二人になった。

安瀾がどこかに行こうとしていることを察した雲燁は、勝手に消えることは許さないと安瀾の腕をつかんだ。何も言わずその場を去ろうとする安瀾を、後ろから雲燁が抱きしめる。放してと安瀾が言っても手を離さない雲燁。すると安瀾は雲燁の胸を肘で押し、彼に剣を向けた。

雲燁は

最初君に近づくのが怖かった　小冉（しょうぜん）にそっくりで愛したくなかった。小冉のことを打ち明けても、なぜ俺を助けたりかばったりして近づいてきた？愛せないのならなぜ俺の心を奪った？　　と安瀾に激しい口調で問いかけた。

 安瀾は、あなたを愛せない　謝るわ　と言って雲燁に背中を向けた。

ところが雲燁は、気持ちは偽れない　なにより君を愛している！！

と強い言葉で告白する。

 安瀾は、やめて　と叫んで雲燁の胸を刺す。雲燁の胸から血がぽたぽた流れてきた。

安瀾は、縁は切れた　求めても傷つくだけ、私を忘れて　と言葉を残し去って行った。

雲燁はその場に座り込んでしまった。

 

～田和子のいる玩具店～

安瀾と公輸木が田和子のところに来て、出陣式で李世民暗殺計画の話をしている。安瀾が李世民を射る、公輸木は火を放つ、任務を遂行したらこの門から出て落ち合おう　と田和子が二人に指示をした。恩人の王将軍が馬車を手配してくれているので先に待っていると二人に伝える。今回の出陣式で李世民は必ず祈天台に上がって儀式を行うから、好機を逃すなと田和子が忠告した。

変装した雲燁が玩具店から出てきた安瀾の様子を見ている。安瀾が去って行ったことを確認して、その玩具店に病人のふりをして入って行った雲燁。店主が奥に行った間に店の床に落ちていた不審な小石を見つけて拾い、店主が現れる前に雲燁は店からそそくさと出て行った。

～悲田坊～

雲燁は孫神医に先程の小石を見せた。この黒いものは炭、白いものは硝石、この黄色いものは硫黄だと孫神医が言う。合わせたらどうなる？との雲燁の質問に、孫神医は試してみようと言った。

三つをあわせてみるとー

バリッ　と火花が飛び散り爆発が起きた。すすだらけになった雲燁を見て孫神医が笑った。

 

雲燁は、大変だ何かが起こる　と急に不安な表情に変わった。

～侯君集の隠し部屋～

陳彪が侯君集に、郡に潜り込む者たちの手配をした　と伝えた。

侯君集が、公主が父親の暗殺を決意したことを明かし、この機に皇太子殿下を即位させようと提案する。さらに、田和子をすぐに始末し、君主弑逆（しいぎゃく）の罪で、李安瀾を誅殺（ちゅうさつ）せよと命じる。もし失敗しても、公主を逃してはならないと強い言葉で言った。

陳彪は、お任せください　陛下も公主も生かしません　と答えた。

　　弑逆（しいぎゃく）　臣下・子など目下の者が、主君や親などを殺す事。

　　誅殺（ちゅうさつ）　罪をとがめて殺す事

～出陣式～

将軍たちが全員並び出陣式が始まった。雲燁は兵士の姿に変装し、処黙に近寄って行って、火器があるからと言って引っ張って行った。

一連の儀式が行われている間、雲燁と処黙の二人が、門の隅に置かれてある火薬を発見する。まだ他にも火薬があるはずだから、二人で全部撤去しようと提案する。

安瀾は高い場所から祈天大（きんてんだい）にいる陛下の命を狙おうと準備して待っている。

 ～田和子をかくまっている玩具店～

陳彪（王孚　と名乗る）が田和子を馬車に乗せようとしたとき、急に馬が走り出した。その馬を必死に止めようとする王孚の姿を見て、田和子は玄武門でも伝令兵士が戻ってきた時に同じ光景があった事を思い出した。

もしかして、この王孚は、あの時も馬を止めようとした兵士ではないか？と直感した。

 

馬車に乗せてもらい田和子が王孚の胸元の傷を見て、玄武門での戦いのことを思い出し、自分はこの男にすっかりだまされていたと言う事実に気づいてしまった。

【ポイント】

 田和子は、長年世話をしてくれていた王孚（←本当は陳彪）が、自分をだましていたことにやっと気づきました。

遅～い！！

すでに出陣式が行われているし、大変なことになってしまいました・・

安瀾は、公輸木はどうなってしまうのでしょうか？？

雲燁は孫神医と拾ってきた石を合わせ実験をしてみると、これは火薬で、なんと爆発！！

雲燁の顔がススだらけに

笑笑笑〜

このドラマ、時々とんでもなく馬鹿馬鹿しい場面が出てきて笑ってしまいます。ありえない～と思いながらも引き付けられる場面ですね。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

以降も頑張って更新していきます。