大唐見聞録 18話あらすじ
【登場人物】
雲燁(うんよう)、李安瀾(りあんらん)、李世民(りせいみん)、長孫皇后(ちょうそんこうごう)、李承乾(りしょうけん)盧辛月(ろしんげつ)以上の6人の紹介は省きます。11話までを参照ください。
雲老夫人(うんろうふじん) 雲燁の祖母
程処黙(しょぼく) 程校尉、承乾・雲燁の友
田若蘭(でんじゃくらん) 安瀾の母、李世民の即位前の妻
盧寿(ろじゅ) 辛月の祖父、陛下より処刑の命を下された
陳彪(ちんひょう) 侯君集の影
侯君集(こうくんしゅう) 宰相、李世民に敵意を抱いている
【あらすじ】
~雲燁の屋敷~
婚儀の準備に大忙しの雲老夫人。ゆっくりと起きてきた雲燁のもとに、処黙が慌てて入って来る。皇宮で大変なことが起こった、雨続きでジャガイモが腐ってしまい食料がないと言う。
それも考えて、即席麺をたくさん作っていた雲燁は処黙に見せる。
そのままでも食べられるし、湯につけても食べられる即席麺に、処黙は驚いた。
雲燁は処黙に即席麺を渡す。公主と結婚すると思っている処黙は、宮中は静かだが?と不思議がるので、雲燁は辛月を娶ることを明かす。承乾に頼まれて辛月と結婚することになったと伝えた。
処黙はお前には敬服すると言って軍に戻って行った。
雲燁は安瀾に、辛月と結婚することになったとの話をするため、皇宮に向かって行った。
~薫風殿~
安瀾は墨家の男(陳彪がかくまっている車椅子の男)から
” 若蘭は父である李世民に殺された。秦王が墨家一族と若蘭を殺すのを見た。焼け焦げた秦王の令牌を持っていた男からの話なので間違いない。”
との嘘の事実を聞き、驚愕し言葉が出ない。その話を思い出し立ち尽くす安瀾だった。
ー雲燁が安瀾の部屋に来たー
辛月は死なずに済むと雲燁が話すと、何も知らない安瀾は微笑んで、良かった と安心する。ところが、雲夫人になるから との雲燁の言葉に、安瀾の笑顔が一瞬にして消えた。
意味が分からない・・と言う安瀾を抱きしめようとするが、安瀾は後退りをする。雲燁が、辛月だけでなく承乾も危ない。そのための結婚だと事実を安瀾に告げた。
安瀾は、分かった 辛月さんを大切にして こうするのが一番なのよ、と言って後ろを向いてしまう。安瀾を引き寄せ、雲燁は 君を愛してる と言って抱きしめようとするが、安瀾はその手を払う。雲燁は 大丈夫だ何とかする とだけ言って、去って行った。
その場に立ち尽くす安瀾。
~牢~
雲燁が盧寿に、辛月を娶ることを伝えた。辛月は処刑されなくて済むことを知り、盧寿は安心し、心から雲燁にお礼を言った。
牢から出された辛月が祖父のところにやって来て、太子殿下に頼んで助けてもらう 必ずおじいさまを助けるから、と言った。盧寿は嫁げば盧家の人間ではないので、もう盧家のことに二度とかかわるな、生きていくのだぞ、と言葉を送った。
辛月は祖父に別れの挨拶をした。雲燁も盧寿におじぎをして牢を出て行った。
ー処刑場で、皆が見守る中、盧寿とその家族の処刑が行われたー
~雲燁屋敷~
家族の処刑の事実を知り憔悴している辛月。
雲燁は これは承乾の頼みだ、俺と祝言を挙げよう と言った。辛月は、祖父も家族も亡くなったから自分も死ぬと言って自殺しようと騒ぎ出す。雲燁が止め、君が死んでしまったら誰が盧家の名誉を守るのだと言う。でも辛月は、一人で生きて苦しむより家族の元に行くと言って聞かない。雲燁が、俺も孤児だったが生きている 頭を冷やしてよく考えろと言って、辛月を諭す。辛月は泣き崩れた。
~東宮~
気が立って荒れている承乾。承乾の部屋に安瀾が入って来た。
雲燁と姉上の婚儀を壊してしまったが、辛月を助けるにはほかに方法がなかった、と説明する承乾。安瀾に怒られると思って目を閉じて身構えるが、安瀾は承乾の頭を軽く押しただけだった。安瀾は、もう怒っていない、と涙ぐんで許した。
怒る相手がいるなら、それはお父様だと安瀾が言った。こんな冷酷な人だとは思わなかったと。
安瀾は承乾に、それでも男なの?欲しいものは己の手で手に入れるの 自分の決断を後悔しないで と言って出て行った。
承乾は姉上、すまない とつぶやいた。
~雲燁と辛月の婚儀~
老夫人の計らいで、婚儀の準備はすべて雲家で行った。
雲家の門前に人だかりができている。浮かない顔の新郎新婦。
赤い衣装を着た花嫁姿の辛月が雲家へと入っていく姿を、人だかりの中から承乾が見ている。さらにその様子を、こっそり陳彪が見ている。
雲老夫人の前で雲燁と辛月が結婚の儀式が始まる。二人が一礼をしたその瞬間、皇太子殿下が部屋に入って来た。
太子は辛月を見つめたまま立ち尽くしている。処黙とともに、雲燁にお祝の品を渡しに来たのだ。太子と処黙が見守る前で、雲燁と辛月は儀式を滞りなく行った。辛月はそっと涙する。また承乾も人知れず涙するのだった。
雲燁は目の前の新婦の姿に、一瞬安瀾の顔を思い浮かべたが、ふと我に返ると、相手が安瀾ではないことに失望感を隠せないでいた。
雲燁・安瀾、承乾・辛月・・誰も幸せにはなれない婚儀となった。
夜になり、辛月が一人座って待つ部屋に承乾がやってくるが、二人は会うことはなかった。雲燁は辛月から預かっていた扇子を承乾に渡す。それは何の文字も絵もない真っ白な扇子だ。 男女の縁は一瞬にして無となる その扇子を持ち辛月からの別れを告げられ憔悴して去って行く承乾だった。
辛月は、部屋に入って来た雲燁に、何もかもありがとうございますとお礼を言う。雲燁は自分の家だと思ってくれ、今後のことは考えておくと優しい言葉をかける。
辛月は、これから私は雲家の一員、おばあさまによく仕え妻の役目を果たしますと言う。ところが雲燁は辛月に、救うために君を娶った、承乾の思い人の君には何もしない、と告げて部屋から出て行った。
~長安の夜の町~
承乾は一人酔いつぶれている。その様子を見ていた陳彪が心配そうに声をかける。馬車から降りた侯君集が、酔った承乾に声をかけ自分の屋敷へと連れていった。
夜の町で一人ぼんやり佇んでいる雲燁のところに安瀾が近づいてきた。
おめでとう と言う安瀾に、冗談はよせ何もめでたくないと苦笑いで答える雲燁。つらい一日を何とか乗り切った 君が分かってくれないとやり切れないよ、と雲燁が言う。安瀾はあなたのつらい気持ちは分かっている でも妻を娶ったなら私を 安瀾 と呼ばないでと言う。雲燁が、それなら 瀾瀾(らんらん)か? 嫁さんか??と、ふざけて冗談を言うが、安瀾は真顔で冗談を遮った。
雲燁が、辛月を救うための婚儀だから俺たちは俺たちだろう?と問いかける。しかし安瀾は辛月はいい人だから幸せにしてあげてと答えた。
それなら誰が君を幸せにするのか?と雲燁がたずねるが、安瀾は、関係ない 私たちは他人なんだからと冷たく突き放し、雲燁からもらっていたダイヤのついた簪を返す。安瀾が、私は大唐の公主 あなたは県男として別々の道を生きるのよ。そう言い残して、安瀾は去って行った。
雲燁はその場に呆然と立ち尽くしてしまった。
【ポイント】
ついに雲燁と辛月の結婚式が執り行われました。承乾も辛月もつらいですね。雲燁も、安瀾から簪を返されてしまい、呆然としてしまうのです。誰も幸せになれない結婚なんて・・辛いです、本当に。
徐々に徐々に侯君集の魔の手が承乾にも忍び寄ってきました。雲燁と辛月の婚儀の夜、酔いつぶれている承乾を、侯君集が助けて家に連れて帰るのです。なんだか嫌な予感がしてきましたね・・・
安瀾は、母は父に殺されたと信じ切っています。
また、父である李世民が盧家の処刑を行ったことで、自分が雲燁と、承乾は辛月と、結婚できなくなったことに憤りを感じています。悲しい誤解ですね。
このドラマの後半は、侯君集が重要人物になってきます。ずるがしこくて嫌な人ですが、大注目です!
最後まで読んでいただきありがとうございます。このドラマ、半分まで来ました!!
以降も頑張って更新していきます。