大好きな中国ドラマ 

あらすじと気ままな思いを綴ってます

大唐見聞録 17話あらすじ

【登場人物】

雲燁(うんよう)、李安瀾(りあんらん)、李世民(りせいみん)、長孫皇后(ちょうそんこうごう)、李承乾(りしょうけん)盧辛月(ろしんげつ)以上の6人の紹介は省きます。11話までを参照ください。

雲老夫人(うんろうふじん) 雲燁の祖母

侯君集(こうくんしゅう) 陳国公、自分を冷遇する陛下に敵意を抱いている

陳彪(ちんひょう) 侯君集に仕える影の家来

王孚(おうふ) 陳彪が、墨家のある男に対して使っている偽名

墨家の男 玄武門の戦いで生死をさまよったが王孚に助けられ、その後長く世話を受けている

田若蘭(でんじゃくらん) 墨家、安瀾の母、李世民の前の妻、玄武門の戦いで亡くなった

公輸木(こうしゅぼく) 墨家の人、安瀾にとって兄のような存在

李泰(りたい) =魏王、承乾の弟、真面目だが野心家

長孫無忌(ちょうそんむき) 宰相、皇后の兄

 

【あらすじ】

 

 ~大理寺~

(16話)雲燁が捕えられている辛月に会いに行く。その後、雲燁は盧寿のところに行き話を聞く。盧寿は自分の言葉が過ぎたことを反省し、一族に累を及ぼしたことをひどく後悔している。なんとか辛月のことを助けてやってくれないかと跪いて雲燁に懇願する。雲燁は唇を固く閉じて、思案している・・・

 

  雲燁の回想

ー何もない原っぱの出来事ー

雲燁と承乾が殴り合いの喧嘩をしている。ひとしきり殴り合った後、息も荒く二人は背中を合わせて座り、二人が出会った時のことを話す。

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承乾が、頼めるのはお前しかいない、辛月を娶ってくれ、と言う。

その言葉に雲燁は耳を疑った。

辛月は承乾の恋人、自分は安瀾を娶る約束をしているのに、そんなことは無理だと断る。しかし承乾は、辛月を助けるにはこれしかない、と言った。

 

 

・・・承乾・辛月・盧寿の話を思い出しながら雲燁は一人考え込んでいる。

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東宮殿の前で、雲燁は承乾に 承諾する と言って、その後、雲燁は陛下に会いに行った。

 

~陛下の部屋~

雲燁は陛下に、娶るのは 盧辛月だ と言った。それを聞いた陛下は立ち上がって激怒する。しかし、婚約書を渡し結婚を認める約束であったため、相手が誰であろうと陛下は二人の結婚を認めざるを得ない。辛月を娶ったらもう他の誰も娶れぬぞ と強い言葉を陛下になげかけられるが、雲燁は黙認し、部屋から出て行った。

 

~雲燁の屋敷~

明日、盧寿の孫娘の辛月を娶ると報告すると、急な話に祖母は驚く。

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安瀾との結婚を反故にしてしまい気落ちした雲燁。自分の気持ちではなく、承乾や盧寿の気持ちを優先させてしまった。雲燁は、疲れたから部屋に行く と祖母に言って、その場を離れた。

 

安瀾が雲燁との結婚後の生活のことを楽しみにしていることなど、雲燁は知らないでいる。

 

 

~陳国公府~

影として仕えている陳彪(ちんひょう)が、利用しようと かくまっている墨家の男から聞いた話を、侯君集に語り始めた。

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  ー回想と陳彪の話ー 

李世民が即位する前の秦王時代、秦王軍と皇太子軍が争っていた。(玄武門の戦い)

 

墨家の者は権力争いを逃れ大工として宮殿の補修作業をしていたが、”長安を去れ”との通達により墨家全員で長安から逃げることになった。

右銀台門を守っていた侯君集のもとに、田若蘭をはじめ墨家の人々が馬に乗ってやって来た。長安を去るため右銀台門から出してほしいと侯君集にお願いに来たのだ。侯君集は快諾する。

その時、右銀台門に戦い敗れた一人の伝令兵士が戻ってきて、「早く援軍を送ってください」と息も絶え絶えに告げる。何か異変を察知した若蘭だが、ひとまず大門を出る行動をとった。

 

若蘭が去ったあと、その傷ついた伝令兵士は、玄武門にて秦王が太子に囲まれ、秦王軍が劣勢であることを告げた。

侯君集はすぐに陳彪を呼ぶ。そして、 少し戦況を見て秦王か太子か、生き延びるために勝者につこう とささやいた。

 

異変を察した若蘭は、大門の前から動けないでいる。そこに秦王が太子軍に囲まれているとの話を聞き、墨家の人々は秦王を助けるために急遽玄武門へ向かっていった。

 

陳彪は、若蘭達が玄武門に向かっていったことを侯君集に伝える。侯君集は、秦王を助けに行かなかったことを若蘭に話されてしまってはまずいことになる。若蘭が秦王と会う前に、若蘭を殺せ と命じ、軍を玄武門に向かわせた。

 

すでに到着していた若蘭達が太子軍と戦っている。

そこに秦王の軍(侯君集率いる)が来たため、ホッと安心した若蘭だったが、放たれた矢はすべて墨家に向かって飛んできた。秦王の見方だと若蘭が叫ぶものの、若蘭をはじめ墨家の人々は侯君集率いる兵士によって、射られ息絶えてしまった。

 

侯君集は秦王に太子軍に阻まれ助太刀に入った若蘭殿が亡くなった、と嘘の供述をする。

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愛する若蘭を守ることができず嘆く秦王だが、まだ太子軍との戦いは続いているため、後の処理を侯君集に任せ戦いに戻った。

 

その時一人の墨家の男は、負傷していたが息があったため、陳彪が連れ帰り三日三晩看病した。陳彪はその男に、秦王の親衛隊の王孚(おうふ)と名乗り、お前と同じく死に損なったと言った。

秦王軍が若蘭を殺したことを知っている墨家の男は、誰の命で墨家を殺したのかと聞く。墨家一族の仇を討つため、真相を突き止めると言う。

王孚は、太子軍に囲まれて絶体絶命にあった秦王軍が、包囲突破のために仲間もろとも無差別砲撃をした。自分はその命令を受けた親衛軍の副将だと嘘を言い、令牌まで見せて、墨家の男に信じ込ませた。

長年仕えてきた秦王が、若蘭を殺したとの嘘の事実を聞かされ、墨家の男はショックを隠し切れないでいる。

  ー陳彪の話が終わる-

 

ここまでの経緯を陳彪は侯君集に話した。その墨家の男は顔と両手が動くだけの車椅子が必要な体のため、外界と連絡はとれないと言う。墨家に託された手紙も、すべて焼き捨ててきたので誰もあの男の生存は知らないと。陳彪が、あの男は面倒をずっと見てきた自分のことを深く信じ切っていると伝えると、侯君集はほくそ笑む。

侯君集は陳彪に、今はそなたは日陰の身に甘んじているが大業成就の際には必ず厚遇してやる、と言って、あの男を使って計画通りに行え、と命じた。

 

侯君集は李世民を帝位につけてやったのに、田若蘭を死なせてしまったことに対して、ずっと冷遇していることに憤りを感じている。侯家の為にも勝手はさせないぞ、と李世民に対する敵意を明らかにした。

 

~かくまっている男の家~

墨家のその男は油壷を作っている。王孚は李世民がまた戦いをすることを伝え、徴兵の為の人口調査をするので、場所を移動して長安を離れようと提案する。しかしその男は年数もたち自分を知る者はいないので、ここに残ると言う。墨家にわかる暗号を残すので安瀾に合わせてほしいと願う。王孚は自分のことを話さないと言う約束で安瀾に会うことを了承した。

 

~朝堂~

雲燁のすすめで作られたジャガイモはかなりの量の収穫だ。陛下は戦いの出陣の手はずを整えよと礼部尚書に命じた。

太子は体調を崩して朝議を休んでいる。ここぞとばかりに、魏王は突厥各部の地図を作成し陛下に献上する。皆が賞賛のまなざしを向け、得意になる魏王。陛下は魏王を、相州都督(しゅうしゅうととく)に遥領(ようりょう)した。だが、過分な褒美に長孫宰相は怪訝な表情で魏王を見た。

 

 

 都督(ととく) 中国の官職で軍政を統括

 遥領(ようりょう) はるか遠くから仕事を取り締まること。自分は中央にいて地方の政治を他人にやらせること

 

 

~かくまっている男の家~

安瀾は同じ墨家の公輸木(こうしゅぼく)と暗号の話をしている。公輸木は、これは墨家に関する暗号で、もしかすると玄武門とかかわりがあるかもしれないと言った。

2人はある不審な屋敷にたどり着いた。扉を開けるとそこには車いす姿の墨家の男が一人いる。公輸木が義父と呼んだ男に、安瀾は挨拶をした。その男が安瀾に、お前が栄華に目がくらみ賊を父と呼ぶならば、私はここでお前と死ぬ。非業の死を遂げた母にあの世で詫びるがよいとまで言った。

 

賊を父と呼ぶとはどういう意味か?非業の死とは?何もわからず立ち尽くす安瀾だった。

 

【ポイント】

 さあ、だんだん侯君集の本性が見えてきました。

安瀾の母が亡くなったのは玄武門の戦いの際、当時の皇太子軍に射られたわけではなかったのです。なんと、侯君集の命令で彼の軍に殺されていたことが分かりました。ただこの事実を知るのは、侯君集と陳彪のみです。

侯君集は、秦王と皇太子、勝つ方に味方をしようと考えた訳です。なんてしたたかでずる賢い人なんでしょう・・・

 侯君集は初め、若蘭の娘である安瀾に優しい言葉をかけてきます。そして、侯君集の影である陳彪は墨家の負傷した男に、悪いのは李世民だと嘘の事実を信じ込ませます。

 

 

雲燁は承乾に頼まれて辛月を娶ることになってしまいました!!!いくらなんでも、雲燁、人が良すぎませんか??という感じがします。皇太子のお願いだから聞かずにはいられなかったのでしょうか~?

 

安瀾の周りに徐々に暗雲が立ち込めてきました。母の死にまつわること、そして雲燁との結婚が反故になったこと・・・今後の展開が分からなくなってきました。

 

 

 

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