大好きな中国ドラマ 

あらすじと気ままな思いを綴ってます

大唐見聞録 5話あらすじ

【登場人物】

雲燁(うんよう) 雲家唯一の跡取り、藍田県男(らんでんけんだん)の爵位を賜る

李安瀾(りあんらん) 李世民の長女、母は田若蘭

李承乾(りしょうけん) 皇太子殿下、異母姉の安瀾を守ろうとする

李世民(りせいみん) 皇帝陛下、山東貴族を疎ましく思っている

秦将軍(しんしょうぐん) 滴血法に疑問を持っている将軍  

魏徴(ぎちょう) 宰相、陛下に臆することなく進言する臣下

太医(たいい) 皇宮の医者、山東貴族と関係がある

程校尉(ていこうい) =程処黙、雲燁のことを友と思っている

雲老夫人(うんろうふじん) 雲燁の祖母

小南(しょうなん) 雲家の孤児、以前は辛月が世話をしていた

 

 

【あらすじ】

〜朝堂〜

承乾が私に血を分けてくれたのは、陛下の離散した娘、墨家の田若蘭の娘だと答える。入ってきた安瀾に陛下が近づき顔をじっと見つめる。安瀾が令牌をみせると、陛下は見覚えのある令牌を手に取り、やはり娘なのかと感激を露わにしようとしたその瞬間、

魏徴が、令牌だけでの判断は不十分、慎重な判断をしなければならない、と言って二人の間に割って入る。魏徴は陛下に、滴血法で娘かどうか確認してはどうかと進言した。

太医が呼ばれ滴血法が始まる。安瀾と陛下の血を一滴ずつ同じ椀に入れるが、残念ながら2つの血は混ざらななかった。

皆が公主ではないと騒ぎ出し、陛下までも安瀾を疑い始めた。

見かねた雲燁が、こんな血液検査はデタラメだと批判する。すると秦将軍も、「親子の証明が椀のなかの2滴の血だけで本当に判断できるのか?」と主張。滴血法を信じている太医・文官達と言い争いが始まり、激情した秦将軍が血を吐いて倒れてしまった。

雲燁は秦将軍の血と、そばに駆け寄った息子の血を同じ椀の中に入れてみたが、血は混ざらず一同は驚愕した。雲燁は、本当の親子であっても血は混ざらないことを実際に見せ、滴血法はデタラメであると証明してみせた。

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雲燁は皆の前で気絶している秦将軍に息子の血を輸血する。しばらくすると秦将軍の意識が戻り皆安心をした。

滴血法が信用できないと理解した陛下は、滴血法を信じて疑わない太医を斬刑にせよと命じる。魏徴は太医の死罪は重すぎる、山東貴族と関わりが深いため、刑を軽くすべきだと進言する。ところが、山東貴族を疎ましく思っている陛下はさらに怒りをあらわにし、太医をすぐに牢に入れよと声を荒げて、魏徴の言葉には耳を傾けなかった。

 

〜雲家の屋敷〜

程校尉に送られて帰ってきた雲燁を、老夫人が出迎える。家には雲家の親戚の女子供がたくさん来ていて、その中には小南(しょうなん)の姿もあった。

 

雲家の先祖の遺影の前で祖母から、隋王朝の皇帝の命で雲家の男達は皆斬首刑となり、残っている男は雲燁のみだと聞かされる。

<雲燁の心の中>・・・現代の俺(不器)の祖先が雲燁だ。今自分が雲燁になっていると言うことは、現代に戻ってしまうと、雲燁が消えていなくなるのか?将来の俺(不器)が存在するためには、この時代にいるしかないのか??どうする?

そうだ、簪で石像の仕掛けを動かしたあの墓を見に行こう・・・


雲燁は血相を変えて家を飛び出し、心配した程校尉も後を追っていった。

 

馬を走らせやっと砂漠にある あの墓に着いた。墓を掘ってもリュックが出てきただけで死体はない。誰の墓だ?と声をかけ心配する程校尉の横で、雲燁は必死に墓を掘り続ける。

帰りたい、帰るんだ、

 

「俺を返してくれー!!」大声で叫んで雲燁は砂漠で倒れてしまった。

 

 <雲燁の心の中>・・・なぜあの墓室から唐代にとんだ?なぜ雲燁になった? 女の石像と墓室が原因?現代に帰りたい、帰りたい・・

 

目が覚め意識が戻ると、そこは大唐の雲家だった。

 

〜陛下の部屋〜

優しい眼差しで娘を見る陛下。良き父でも良き夫でもなかったと、安瀾に詫びるが、安瀾はなぜ母が死んだのかたずねる。「私を助けるために死んだ」と告げる陛下に、安瀾は富も栄華もいらない、母に名誉を与えてくださいと願いを告げ、退室した。

 

代わって魏徴が部屋に入って来て、再度王太医の斬刑の考え直しを陛下に直訴する。しかし、山東貴族を疎ましく思っている陛下は頑として聞き入れず、朕は斬刑に処すと決めたのだ!と言い放ち、魏徴は陛下の言葉に従うしかなかった。

 

~朝堂~

雲燁は朝議に呼ばれ、皇太子の命を救い製塩法を伝えた功により『藍田県男(らんでんけんだん)』の爵位を陛下より賜る。

続いて入ってきた正装した姿の安瀾を見て雲燁は気づく。

<雲燁の心の中>・・・ん?似ている、簪がない以外は姿かたちがあの石像にそっくりだ!もしかしてあの墓は?? 

 

そうだ、あれは安瀾の墓だ!!

だとすれば、安瀾が公主になれば俺は現代に帰れるかもしれない・・・

 

陛下は安瀾に「安陽(あんよう)公主に封ずる」と命じるが、安瀾は命を受け取らず「母を前の皇后に追封してください」と願い出た。

皆が驚き文官達が追封を反対をする中、侯君集のみ賛成をした。さらに文官の一人が、昨夜火星が西に現れた。これは不吉なことが起こる前兆だと言い出し、公主の冊封にまでも反対をし始めた。

 

【ポイント】

滴血法とは?水を張った一つの椀に二人の血を入れて親子関係を判断するもの。血が混ざれば親子、混ざらなければ親子ではない といわれ、古来より信じられていた方法のようです。

 

雲燁は功績があったので、藍田県男(らんでんけんだんになりました。県男とは皇族や功臣に与えられる爵位の一つで、唐の時代は主に(高い方から)王→郡王→国公→郡公→県公→県侯→県伯→県子→県男 がありました。

ちなみに侯君集は、陳国公なので上から三番目の高位になります。

 

 軍事をつかさどる官職を武官(ぶかん)、それ以外の文治をつかさどる官職を文官(ぶんかん)といいます。

武官には 程将軍、程校尉、秦将軍、そして陳国公の侯君集などがいます。一方、文官には 宰相の魏徴が含まれます。文官の中心人物の魏徴は、陛下に対して臆することなく自分の意見を主張します。


 

  

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