大好きな中国ドラマ 

あらすじと気ままな思いを綴ってます

大唐見聞録 13話あらすじ

【登場人物】

雲燁(うんよう) 安瀾(あんらん) 李世民(りせいみん) 長孫皇后(ちょうそんこうごう) 李承乾(りしょうけん) 盧辛月(ろしんげつ)

以上の6人の紹介は省きます。11話までを参照ください。

小冉(しょうぜん) 雲燁(現代の雲不器)の許嫁、すでに亡くなっている

魏徴(ぎちょう) 宰相、山東一派の盧寿の弟子

秦懐玉(しんかいぎょく) 都尉、馬球大会で足にけがをして右足を切断した

秦将軍(しんしょうぐん) 秦懐玉の父

アシナ 突厥のアシナ部の親王、安瀾の降嫁を望んでいる

カシド 突厥のキャプチャク部の親王、すでに妻を娶っているが安瀾の降嫁を望んでいる

 

【あらすじ】

~雲燁の部屋~

夜に安瀾が、懐玉の義足の部品を手直ししてもらおうと、雲燁の部屋にやって来た。机の上にある壊れた首飾りを見て謝る安瀾。許嫁はどんな人だったのかとたずねると、雲燁は心のきれいな人だったと答える。つらい時も彼女の目を見れば乗り越えられると思った。誰かを愛するってそういうことだ、と雲燁が言って、じっと安瀾を見つめる。

でも彼女は亡くなったわ、と言う安欄の言葉に、それでも小冉(しょうぜん)を愛している、俺の心は彼女と死んだのかも、と静かに言葉を選びながら雲燁は言った。

安瀾が、あなたを深く愛する人が現れても心が動かないの?とたずねると、雲燁は、悲しみが癒えないとポツリと返事をした。

出来上がった義足の部品を受け取る。安瀾は雲燁の気持ちが自分には無いことを感じ、黙って立ち上がる。

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部屋から出て扉を閉め、溢れそうになる涙をグッと我慢しながら安瀾は去って行った。雲燁との色々な出来事を思い出しながら、突厥に降嫁する覚悟を決めた。

 

~朝堂~

4親王を前に陛下が、公主の持病が昨夜より悪化し、もう命は長くない。公主の最期を見てやりたいので、歌舞と宴会を中止すると言う。親王たちは陛下の言葉を疑う。公主を娶ると決めたのに渡さないのならば、戦うしかないとまで言い出し、怒って親王達は出て行ってしまった。

 

魏徴は突厥への降嫁で戦を避ければ、山東の被災民を助けることができると進言するが、怒った陛下は戦いをするしかない、と言う。さらに魏徴は山東の被災民のことで盧寿がお目通りを希望していると告げる。ところが陛下は、盧寿に会う気はない、開戦だ と強い言葉で言い放つ。文官一同が開戦に反対し跪いているところに、安陽公主が入って来た。

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安瀾は 突厥に嫁ぐ、と陛下と皆の前で宣言した。

 

~陛下の部屋〜

安瀾を突厥に嫁がせたくないために皇宮から出そうとしたのに、どうして安瀾が結婚すると言い出したのだ?と陛下は皇后に怒りを爆発させる。皇后は陛下の気持ちを一番に考えられなかったことを詫びる。しかし、兵馬も軍需品も足りない中で開戦するのは困難なこと。山東の飢饉と疫病が深刻な今は、公主の降嫁こそ最善の方法だ、と皇后が進言する。その代わり若蘭殿を前皇后に追封し、公主をお慰めください、と言った。

 

そこに安瀾がやって来た。皇后を下がらせて、陛下と安瀾の二人で話をはじめる。

安瀾は朝堂での勝手な行動を謝る。娘である安瀾のことを第一に考えている陛下は、この結婚はやめるのだ、と諭す。しかし安瀾は、陛下は私の父であると同時に大唐の父でもある。お父様が迎えに来てくれる日まで、私は命を守って生き続ける。大唐を繁栄させるために私が降嫁するのが一番だ、と言った。

その言葉に、陛下も安瀾の降嫁を決めざるを得なかった。

 

~悲田坊~

雲燁の作った義足を孫神医につけてもらい、懐玉は元のように足が動かせると喜んでいる。秦将軍も来て喜び、二人は雲燁に深くお礼を言った。

だが雲燁は義足の外側は自分が作ったが、中の仕組みは安陽公主が作ったと説明する。安陽公主の名前を出すと、その場にいた皆が話を逸らし、外に出て行ってしまった。孫神医までもが曖昧なことを言って外に出て行ってしまい、雲燁は不思議に思った。

 

~陛下の部屋~

突厥のアシナ親王が、安陽公主への贈り物を届けにやって来た。陛下が理由を聞くと、アシナは安陽公主に心を奪われ、妻として娶りたいと申し出る。自分は独り身であるし公主をお慕いしている、結婚したならば他の妻は娶らないとまで言う。在位中は辺境の平和を守り、公主も陛下も裏切らないと強い言葉で誓う。陛下はその言葉を信じて、アシナ親王に安瀾を降嫁させることを了承した。

 

東宮

安瀾に会うことができず皆の様子がおかしいと感じて、雲燁は承乾のところへやって来た。承乾は安瀾から口止めされていたが、輿入れする事実を喋ってしまう。朝堂で安瀾が突厥に降嫁すると宣言したことを、雲燁は初めて聞いて驚く。

今日は安瀾は親王達と弓比べのため外に出ていると承乾が言うと、行こう と雲燁が承乾を引っ張って出ていった。

 

 ~林の中~

一行が弓術の腕比べをしている。カシド親王が、公主の弓術の腕を絶賛する。

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少し離れた場所から皆の様子を覗いている雲燁と承乾。雲燁があそこに行こうと言うが、参加許可がないから無理だと承乾が拒否する。しかし雲燁は、散歩で来たことにすればいいと無理矢理 承乾の腕を引っ張って安瀾達の近くへ行った。


アシド親王と安瀾の弓比べが始まる。アシドが小さな兔を狙って弓を放つ。すると、放たれた矢の方向に向かって、わざと安瀾が立ちはだかった。

その直後に雲燁が飛び出す。放たれた矢から安瀾の身を守り、二人は重なり合って転がっていった。

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大丈夫か?と心配している雲燁に、安瀾は余計なことをしないでと文句を言う。助けなければ死んでいたぞと言う雲燁に、アシナに射られたら嫁がずに済み、アシナも大唐に開戦できないと安瀾が返す。2人は口喧嘩になってしまう。明日には嫁ぐのだから・・と言う安瀾の言葉を聞き、あまりに急な話に雲燁はショックを受けた。

2人を心配して、承乾・親王達皆が集まって来る。大きな怪我もなく無事だった安瀾。この件は陛下には黙っておいてほしいと皆に告げて去っていこうとする。雲燁は安瀾の腕を掴んで、明日見送るから、とだけ言葉をかけた。

  

~薫風殿~

夜中に安瀾に呼ばれて、雲燁が部屋にやって来た。安瀾の部屋は明日の出立の準備で、すでに華やかな装飾が施されている。

ほのかに灯るろうそくと月明かりに照らされて、結婚式の赤い衣装を身にまとった安瀾が雲燁の前に現れる。静かに微笑み、あなたへの借りを思い出したと告げる。安瀾は、雲燁の首飾りを壊したことを気にしている。次にいつ会えるともわからないから、私を見て、もう一度あの人を描いてほしいと言う。すでに用意されていた絵の具で雲燁は安瀾を描き始めた。

雲燁は安瀾をじっと見つめながら美しい安瀾の姿を描く。

安瀾を描き終えてお礼を言って立ち上がった雲燁は、少し進んで振り返る。

抱きしめたい とつぶやくように言って、後ろから安瀾をそっと優しく抱きしめる。

 

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向こうへ行ったら体を大事にするように、との言葉を残して、雲燁は部屋を出て行ってしまった。

 

一人になって安瀾はすすり泣いた。

 

 

〜安瀾の出立〜

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安瀾は跪き、陛下、皇后、承乾たち皆に深く別れの挨拶をする。陛下は安瀾の元に近寄り、嫌ならば行かなくてよい と言う。安瀾は、私は辺境育ち、故郷に帰るようなものだと答える。お元気でと父に別れの言葉をかけて微笑む。

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皆に見送られて、毅然とした態度で歩いていく安瀾。最後に振り返り、跪き深くお辞儀をする。

安瀾の眼から大粒の涙がこぼれた。

 

【ポイント】

とうとう安瀾は突厥のアシナ親王に嫁ぐことになってしまいました。

 

小冉が亡くなっても、まだ彼女を愛している との言葉を聞いて、安瀾は本当に辛かったでしょう。失恋の決定的な言葉ですよね。

 一方雲燁の方は、小冉なのか安瀾なのか、どちらが好きなのか分からなくなっているようです。変わらず好きなことは好きなのですが。

 

出立の前夜、雲燁は安瀾の姿を描きます。そして立ち去る前に、安瀾をそっと抱きしめるんですね。このシーン本当にきれいです。

そしてここに流れているのが『不會下雨的云』という曲です。ドラマを見ていると俳優さんのセリフがあるので、あまり曲は耳には感じないのですが、スローなテンポから始まり しっとりと心にしみこんでくる 語りかけるような感じの曲です。

YouTube で聴けるので是非聴いてみて下さい。

 

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

以降もお楽しみに