大唐見聞録 11話あらすじ
【登場人物】
雲燁(うんよう) 藍田県男、先日の中秋節で皇家の和解に一役買った
李安瀾(りあんらん) 安陽公主、雲燁のことが好き
李承乾(りしょうけん) 皇太子殿下、辛月のことが好き
李淵(りえん) 李世民の父、中秋節で息子の李世民と和解できた
盧辛月(ろしんげつ) 盧寿の孫娘、皇太子殿下のことが好き
雲老夫人(うんろうじふじん) 雲燁の祖母
無舌(むぜつ) 陛下の側仕え
盧寿(ろじゅ) 山東貴族の長、頑固な人物、陛下が魏徴を門番の職につけたことを激しく非難している
侯君集(こうくんしゅう) 陳国公
侯小妹(こうしょうまい) 侯君集の娘
魏徴(ぎちょう) 宰相だが、今は門番の職に就いている
秦懐玉(しんかいぎょく) 秦将軍の息子
孫神医(そんしんい)
【あらすじ】
~李淵の屋敷~
雲燁の作った麻雀で親子のわだかまりも溶け、久しぶりに李淵と李世民はしゃべりながら庭を散歩する。中秋節を過ぎると馬球大会の季節になる。そこで皇太子妃を選ぶのが良いと李世民が承乾にすすめる。話の流れで安瀾も、さらには雲燁までもが馬球大会に出ることになってしまった。
雲燁がこっそり安瀾に、馬球大会で自分に手を貸してほしい、手加減をして勝たせてほしいと頼むと、安瀾は快く聞きいれる。承乾は、皇太子妃になってほしい辛月を、馬球大会に参加させることはかなわず悩んでいると、雲燁が辛月を招待し観戦してもらえばよい、とアドバイスをする。それを聞き、承乾は良い案だと喜んだ。
~悲田坊~
一人ぼんやりと座っている辛月のところに、雲燁に教えてもらった折り鶴を持って承乾が近づいてきた。
承乾は今度開かれる馬球大会に見に来てほしいと辛月を誘い、この大会は将来の皇太子妃を選ぶ目的もあることを告げる。承乾が会いに来てくれたことを喜ぶ辛月だが、祖父に魏おじさまのことを話してしまい陛下への怒りを増幅させてしまったと明かす。それを聞き承乾は、盧寿を説得しに行こうとするが、辛月は今は火に油を注ぐだけで無理だと引き留める。二人はお互いの気持ちを確かめ合い、今回の馬球大会の観戦はできないと諦めた。
~雲家~
老夫人が昨日の麻雀で得た金子を抱えて眠っている雲燁を叩き起こす。雲燁が皇宮で何か悪いことをしたのでは?と勘違いしている老夫人は、持っている金子を陛下に返そうとする。
その時、皇后からの使いで無舌がやって来て、さらにうろたえる老夫人。実は、雲燁が手柄をたてた為、皇后から預かった褒美を持って来ただけだとわかり、胸をなでおろす。雲燁は昨日の麻雀でもらった金子で、その褒美のお礼として家具を作って贈る、と無舌に伝えた。
~侯君集の屋敷~
盧寿が辛月を連れて、侯君集の家に来た。魏宰相が門番についている件を許してもらうよう、陛下にとりなしてほしいとお願いに来たのだ。
しかし侯君集は、太上皇が朝堂に来た件で、魏宰相が陛下を怒らせたのが原因で、今すぐには難しく時間をかけなければならないと丁寧に説明する。皇太子殿下は盧先生を信頼しているから、殿下に頼んでみてはどうかと言い、辛月もそれが良いと言った。
しかし皆が陛下の顔色をうかがっていることを知り、機嫌を悪くした盧寿は、李家の者には会わないと強い口調で言う。陳国公が魏徴の件をとりなすことができないのであれば 万策は尽きた と強い口調で言い放つ。盧寿は、山東一派の学者たちと城門で魏徴の罰に付き合うと言って、侯君集が止めるのも聞かず部屋を出て行ってしまった。
~宮廷の馬球大会~
年に一度の馬球大会が始まった。承乾、雲燁、安瀾と侯小妹も参加している。
陛下の掛け声で試合が始まった。男女に分かれての試合。試合だけでなく、皇太子妃選びもしなくては、と陛下と皇后が話す。皇后率いる女組が先に点を入れていたが、陛下の男組も追いつき接戦となる。試合の途中で、安瀾の振り上げたマレットが雲燁の大切なペンダントにあたり壊してしまう。故意ではない、また新しく作り直せばいいと安瀾は簡単に言った。
その時、懐玉が追加点を入れ男組が勝ち試合は終了。ところが懐玉はそのまま落馬し倒れこんでしまって動かない。足を怪我して出血しているが、落馬による傷ではなく、古い傷が悪化したものだと太医が言う。脚を切除しないと命が危ないと。それを聞き陛下は直ちに城内へ戻るよう皆に命じた。
~長安の城門前~
盧寿をはじめ山東学派の弟子たちが、陛下に抗議し丸一日座り込みをしている。魏徴は盧寿に騒ぎを大きくしないでほしい、座り込みをやめるようにお願いするが、頑として聞き入れない盧寿。
そこに陛下達の一行が戻ってきた。しかし、盧寿と弟子たちが城門をふさいでいる為、中に入ることができないでいる。じきじきに陛下が城門に現れると、盧寿が陛下になぜ大事な臣下が皇宮で仕事をせず城門を守っているのかと強い口調で聞く。一方陛下も、 そなたが朕のことを陛下と認めないならば、朕もそなたを臣下とは認めない、と言い返し双方譲らない。承乾が、けが人がいるため道を開けてほしいとお願いするが、聞く耳を持たない。
魏徴が復職すれば盧寿も納得すると考え、安瀾と承乾が魏徴の復職を陛下に進言する。懐玉の命の危険もあり、陛下は聞き入れて、魏徴の復職を了承した。
ところが盧寿は、陛下を非難し続けて大騒ぎをする。兵士達が無理矢理 盧寿を後ろに下がらせ、なんとか一行は城門を通ることができた。
〜悲田坊〜
秦懐玉は足の傷の痛みでうめいている。雲燁が診察してみたが、やはり傷は深く状態は良くない。そこに孫神医が部屋に入って来た。
【ポイント】
盧寿は本当に頑固で困った人です。正しいことを言っているのかもしれないですが、ここまでくると、弟子である魏徴も手に負えないのがよくわかります。この役柄はあくまでドラマの話ですが、こういう頑固なおじいちゃん、近くにも居そうですよね。同じ頑固でも、李淵のようなおちゃめなおじいちゃんの方が可愛いですね。
馬球(ばきゅう) ポロ と呼ばれ、馬に乗って行う団体競技の一種。馬に乗り、マレットと呼ばれるスティックで球を打ちます。紀元前6世紀のペルシャ(現:イラン)を起源とし、インド、中国、日本へと伝播しました。特に中国の唐の時代以降、皇室で楽しまれ、壁画などに描かれています。
1話の発掘現場でも、ポロの壁画を王教授が発見していました。
遅ればせながら、今回は俳優さんについて調べてみました。役名はわかる範囲で記入しています。
雲燁・・・王天辰(ワンティエンチェン)『孤高の花』の番麓、『芳華ーYouthー』の陳燦
李安瀾・・・張佳寧(ジャンジアニン)『海上牧雲記3つの予言と王朝の謎』の牧雲厳霜、『明蘭~才媛の春』の盛如蘭
李承乾・・・王文傑(ワンウェンジエ)『武則天』『宮廷の諍い女』
李世民・・・張智堯(ジャンジーヤオ)『永遠の桃花~三生三世~』の折顔、『古剣奇譚~久遠の愛~』
長孫皇后・・・袁詠儀(アニタユン)『水滸伝』『皇貴妃の皇廷』の孝庄太后
李泰・・・朱贊錦(チュウザンジン)『陳情令』の金光瑶
『明蘭~才媛の春』←2020年11月9日からBS11 15時29分~(毎週月~金)放送スタートです!!
最後まで読んでいただきありがとうございます。
以降もお楽しみに