大唐見聞録 35話あらすじ
【登場人物】
雲燁(うんよう)、李安瀾(りあんらん)、李世民(りせいみん)、長孫皇后(ちょうそんこうごう)、李承乾(りしょうけん)盧辛月(ろしんげつ)以上の6人の紹介は省きます。11話まで、もしくは23話を参照ください。
黄鼠(こうそ) 穴掘りの名人
小南(しょうなん) 雲家の孤児
侯君集(こうくんしゅう) 陳国公
皇太子妃
【あらすじ】
~侯君集の屋敷~
老夫人と小南が捕らえている部屋に、黄鼠が穴を掘って助けに来た。夫人は小南を先に逃がす。その後すぐに侯君集達が部屋に入って来て、小南がいないことに気づく。
老夫人は まだ子供です、殺すならどうか私を、あの子は殺さないで と侯君集に懇願するも、侯君集は弓隊を連れて小南の行方を追った。
小南を背負って逃げる黄鼠。弓隊に足を射られるが、必死になって二人で逃げた。目の前に、二手に分かれた侯君集の弓隊が立ちはだかっている。
侯君集は小南に向かって弓を放とうとした瞬間・・・『あの子は殺さないで まだ子供なんです』・・・老夫人の叫び声が耳元で聞こえてきた。
侯君集は娘の小妹が亡くなったことを思い出し、弓を引く手が一瞬止まる。その隙をついて、黄鼠と小南は反対方向に逃げた。
侯君集は黄鼠達を追うのをやめた。
~恪物院~
安瀾は突然吐き気がして、もしかして妊娠したのでは?と感じる。一人で簪を見つめていると、雲燁が部屋に入って来て安瀾を後ろから抱きしめた。
安瀾は、事を遂行したら長安を離れよう と提案。雲燁は、分かった、もし失敗したら一緒に死のう と言った。
~皇后の部屋~
夜に承乾が皇后に会いに来た。幼なかった承乾が書いた詩文を眺めて懐かしむ皇后。太子という立場上、ご機嫌を取るものが周りに多かったため、あまり褒めることはしなかったが、いつも誇りに思っていた と承乾に優しい言葉をかける。
疲れに効くという薬湯を飲むよう母に勧められ、承乾が手を伸ばし飲もうとする。盆を持つ侍女の手が震えはじめ、異変を察した承乾は、自分で薬湯を飲まず、侍女に無理矢理飲ませる。すると、侍女はその場で息絶えてしまった。
承乾は母に殺されようとしていたことを知り、激高して椀を投げ飛ばした。皇后は、愚かな真似はもう見たくない と承乾に訴える。謀反を起こそうとしている承乾を殺害してまでも止めようとしている皇后の手を振りほどいて、承乾は出て行ってしまった。
~皇太子妃の部屋~
皇太子妃の耳に、太子殿下が謀反を起こそうとしている との情報が入ってきた。
殿下の申しつけでかくまっている辛月のところに皇太子妃がきて、雲家の者の安否は殿下が調べている、ここに逗留して と伝える。殿下への想いをお互い打ち明け、もっと早くに出会っていれば良かったのにと慰め合った。
皇太子妃は、明日私とある場所に来てほしい とお願いをした。
~城門~
喪が明けて、陛下が戻ってくる日となった。
爆弾を仕掛けて待ち構えている安瀾。承乾、侯君集たちも、陛下の到着を首を長くして待っている。あとは承乾の合図を待つのみだ。
陛下の馬車が見えてきた今、 承乾が合図を送ろうと手をあげようとしたその瞬間、
皇太子妃が侍女を連れて近づいてきた。
皇太子妃の後ろには、侍女に扮した辛月の姿が。承乾は驚き、そして合図の手を下してしまった。
侯君集が近づいて、承乾に合図を送るよう無理矢理手をあげさせようとするが、承乾は侯君集の手を振り払った。
陛下の馬車が皇太子と妃の前で止まり、皆が陛下に挨拶をする。爆発は起きず、陛下は無事に門を通過して皇宮へと向かうことができた。雲燁は、安瀾のいる二階へと急いで向かう。
何としてでも高申廉を殺そうと考えている安瀾のもとに、雲燁がやって来た。そしてついに、 黒幕は高申廉ではない、侯君集である と明かす。墨家の者たちにもすべての事実を明かして、協力を仰いだ。
~東宮~
陛下のところから戻って来た承乾。部屋の扉を開けると、侯君集の横には縛られた辛月と、皇太子妃がとらえられていた。計画していた爆発を起こすことができず怒っている侯君集。計画を阻止した皇太子妃にうらみ節を言う。
言われた通り一人で部屋に入って来た承乾は、侯君集から兵府を渡せと言われ、理由をたずねる。
すると、侯君集は、 殿下は用済みです、李世民を殺し 私のために道を切り開いてほしい と言う。辛月を殺そうとするそぶりを見せられ、承乾は兵府を取り出した。
兵府を渡してはいけないと感じた皇太子妃は、自分の簪を抜き、侯君集を刺そうとするが、反対に刺されて息絶えてしまう。
侯君集は、 私に従えば辛月と結ばれるように計らう、もし殿下が戦死しても辛月殿は守る と強い口調で言う。承乾は愚かにもその言葉を信じ、兵府を渡してしまう。
辛月は侯君集に連れていかれてしまった。
~陛下の部屋~
承乾の様子がおかしいことに気づいている陛下のもとに、突然、侍衛の格好をした安瀾と雲燁が転がるように入って来た。安瀾が生きていたことに驚愕し喜ぶ陛下。
雲燁からすべての黒幕は侯君集であることを聞いた陛下。焦げた 秦 の文字の令牌を握りしめて、怒りに震えた。
ー突如、陛下のもとに、皇宮が太子の兵に包囲された との知らせが入る。
承乾は侯君集にそそのかされただけだと、雲燁が説明するも、陛下は、朕はこの手で天下を勝ち取った、承乾に謀反の理由を聞く と言って承乾に立ち向かう覚悟を見せた。
~恪物院~
隠れていた小南が無事であったことを確認した雲燁。黄鼠も足を射られたが命に別状はない様子。
謀反が起こったことを聞き、黄鼠は約束の純金の鼠のことを心配している。
~朝堂~
陛下と承乾が対峙する(一触即発だ)
承乾に、勅命が下される。
承乾と李世民の父子の戦いが始まった
【ポイント】
黄鼠、なかなか良い奴ですね~。穴を掘るのはお手の物でしょうが、小南を背負って逃げるとは・・・一人で逃げてしまうのでは?と失礼ながら予想していましたが、侯君集に足を射られても小南を助けて一緒に逃げたんですね。
もしかすると、純金の鼠の像の為 だったのでしょうか?
でも、最後に
「純金の鼠の像はもらえるんだろうな?」と雲燁に確認するところが笑えました。やっぱり じぇりぃー(銭ぃー)の像が、気になって気になってしょうがないようです。
ネタバレですが、じぇりぃーが 36話最後にちらりと登場します!!お楽しみに。
大唐見聞録の前後の時代のドラマを紹介をしたいと思います。
(わかっている範囲の為、今後新しいドラマが追加されているかもしれません。ご了承ください)
『独孤伽羅』
隋の初代皇帝・楊堅、皇后・独孤伽羅が誕生するまでのドラマ
↓
『隋唐演義』
↓
『大唐見聞録』
↓
『武則天』
唐の太宗・李世民 から 高宗・李治 登場、則天武后が誕生するドラマ
↓
『麗王別姫』
唐の玄宗・李隆基 と 楊貴妃 から、代宗・李俶まで、楊国忠・安禄山・史思明が登場するドラマ
時代の流れに沿ってドラマを見ていくと、全体の流れが見えて面白いです。
また、同じ李世民でも、ドラマが違えば当たり前ですが役者さんも異なりますし、そのドラマの中での描かれ方も異なります。どれが好みか?と考えながら見るのも、まだ違った楽しみ方があります。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
次回最終話となりました、頑張ります!