大好きな中国ドラマ 

あらすじと気ままな思いを綴ってます

大唐見聞録 9話あらすじ

【登場人物】

雲燁(うんよう) 藍田県男(らんでんけんだん)、許嫁の小冉(しょうぜん)をずっと思い続けている一途な性格、安瀾を気遣っている、料理上手

李安瀾(りあんらん) 安陽公主、薫風殿に住む、雲燁のことが好きだがわざと強がってみせる、頑固で負けず嫌いな性格

紅拂女(こうふつじょ) 安瀾の母:田若蘭の義姉、武芸達者

李靖(りせい) 鎮国(ちんこく)大将軍、紅拂女の夫 

孫思邈(そんしばく) ”薬王”の神医と呼ばれている、王太医の知り合い

李承乾(りしょうけん) 皇太子殿下、辛月と悲田坊で孤児の世話をしている、辛月のことが好き

盧辛月(ろしんげつ) 皇太子殿下と悲田坊で孤児の世話をしている

李淵(りえん) 太上皇李世民の父、紅拂女と親子の盃を交わした仲

李世民(りせいみん) 皇帝陛下、父の李淵と確執がある

長孫皇后(ちょうそんこうごう) 優しく賢い皇后

魏徴(ぎちょう) 宰相、陛下にも臆せず進言してくる

程処黙(ていしょぼく) 承乾の友、程将軍の息子

長孫沖(ちょうそんちゅう) 承乾の友、長孫無忌の息子

李泰(りたい) =魏王、承乾の弟、真面目な性格

 

【あらすじ】

~鎮国大将軍の屋敷~

紅拂女(こうふつじょ)は気を失って静かに眠っている。薬も指圧も鍼も使わず、脅かすだけで治した術に孫神医は感動する。彼が何という名前の術かたずねると、雲燁は心の悩みの原因を取り除いただけの『催眠の術』だと答える。急に紅拂女の身体が小刻みに震えだしたが、孫神医が鍼をうつと、震えは止まる。疲れと気血の乱れによる失神だから、あとは薬を飲めば大丈夫だろうと孫神医が言うと、李靖は妻の命の恩人だと二人にお礼を言った。

孫神医は、王太医に罰が下ったことは雲燁のせいだと思い込み、彼の医術を疑っていたが、自分の間違いだと非を認め、雲燁に深く詫びた。さらに、王太医を助けてほしいと雲燁に頼むと、命だけは助けたいと思っていることを知り、孫神医は感激を露わにし雲燁に深く頭を下げた。

雲燁は李靖に、奥方は束縛すると生気を失う、自由に生きたいのだと思うと伝える。今日の治療は応急処置のため根本的に治す必要があると説明し、その一つの方法として、親しくしていた義姉妹の娘である安陽公主に合わせてみてはどうか、と提案した。

紅拂女は錯乱を起こしてしまうため、皇宮に入れることをためらっていた李靖だが、雲燁の話を聞き入宮の願いを出すことに決める。これで安瀾との約束である 紅拂女と安瀾を引き合わせることに一歩近づき、雲燁は二ヤリとした。

屋敷を出たところで承乾が慌ててやってきて「病人の子供がいるから助けてくれ」と雲燁に言う。ところが承乾は、雲燁の隣にいるのが孫神医と分かるや否や、彼のみを引き連れて悲田坊へと向かってしまった。

 

~悲田坊~

子供たちを診察し手当てをしてくれた孫神医に、辛月がお礼を言う。病気の子供達を診る為に、この悲田坊に医館を設けてほしいと言う承乾の申し出に、孫神医が快諾し、二人とも喜んだ。

とてもいい匂いのする料理を持って、雲燁がやって来る。紅焼肉(ホンシャオロウ)という料理だと言う。我慢できず承乾はつまみ食いをし、その美味しさに驚いた。

初めて見る、薬材で肉を煮た料理を前に、食べるのためらう孫神医。雲燁が美味しそうに肉を食べる姿を見て、孫神医も思わず一口味見をし、その美味しさに納得した。

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子供たちのお世話が終わって帰り際、承乾が数日後に開かれる灯篭(とうろう)祭りの話を辛月としている。雲燁も二人の話にわって入り、流れで皆で灯篭祭りに行くことになった。

 

~薫風殿~

侍女も見張りの兵士も誰もいない薫風殿の門をそっと開け、中に入って来た雲燁。部屋の扉を押して中に入ろうとする雲燁と、外に出ようとして扉を引いた安瀾が鉢合わせになり二人は驚く。先程の紅焼肉を安瀾に食べてもらおうとわざわざ持ってきたのに、食べ残しで捨てるのはもったいないからと、気持ちと裏腹な言葉を言って安瀾に渡した。

雲燁は李将軍の屋敷で紅拂女の治療がうまくいったことを話し、将軍が紅拂女を入宮させようと言ったから間もなく彼女に会えることになるだろう、と安瀾に嬉しい報告をした。

 

李淵の屋敷~

鵞鳥(ガチョウ)で遊んでいる李淵のところに、入宮を許された紅拂女と安瀾がやって来た。

紅拂女は、秦王(=李世民)を守って亡くなった若蘭の娘である安瀾を紹介し、彼女はこの皇宮で一人ぼっちで生活していると、李淵に話す。まもなく家族団らんの中秋節だというのに、母はおらず父には冷たくされ、安瀾が頼れるのはおじい様しかいないと紅拂女が説明した。

すると、何か良い案が浮かんだのか、李淵は二人についてくるよう言った。

 

~朝堂~

陛下、武官・文官皆で話し合いをしている場に、太上皇、安瀾、紅拂女の三人が入って来た。父である李淵太上皇)に丁寧に挨拶をした李世民を一瞥(いちべつ)し、李淵は安瀾を指して「おまえの娘か」とたずねる。李世民が「そうです」と返事をすると李淵が、安瀾は私にとって最長の孫であるから『長公主』に封じると勅旨を出す。太上皇であり父の意見に反対はできず、李世民は了承せざるを得なかった。

 

~陛下の部屋~

朝堂での出来事は自分に対する父上の仕置きだ、と怒りが収まらない陛下に対し、皇后はこれを機に陛下と公主の溝が埋まれば好事だと寛容な発言をする。その場に居た雲燁も、家族が仲良くするのは良いことだ、好事には大赦を行うため、王太医を赦免すれば、好事が二つになると言った。

二人の話を聞き、納得した陛下は王太医の死罪を免じ太医の解任のみとした。

 

魏宰相が入ってきて、陛下は怪訝な顔をし、皇后と雲燁の二人は出て行った。

 

魏徴は太上皇が安瀾を長公主に冊封した勅旨を撤回すべきだ、と進言する。太上皇李淵)と今皇帝(李世民)の同席はあってはならないことは理解しているが、今回の件は致し方ないと思っている陛下は、正義ばかりを語る魏徴に憤慨する。

陛下はついに堪忍袋の緒が切れ、魏徴に城門の守りの職について反省せよ、と命じた。

 

部屋から出た皇后が雲燁に、今回の件にそなたは深くかかわってしまった。数日で中秋節だが家族円満とは程遠い状況の為、皇家の状況を丸く収める策を何か講じよ、と強い言葉で雲燁に命じた。

 

~雲家~

皇家の家族を円満にする役を命じられた雲燁が、どうしたものかと頭を悩ませていたところ、雲家の子供たちが持っている福牌(木彫りで文字の書かれてある牌)を見てひらめく。すぐさま雲燁は木彫り職人を数人よんで何かを作り始めた。

 

長安の灯篭祭り~

承乾はあらかじめ雲燁達と申し合わせをして何かしようとしている。

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辛月と、承乾から誘われていた安瀾も、待ち合わせ場所におり、そこに承乾と雲燁がやって来た。長安の夜はたくさんの灯篭の明かりと、回る花火の火の粉できらめき、星が降ってきたよう。水面に灯篭の明かりと花火が映って幻想的な風景だ。

 

承乾は辛月と二人になり、満月を見つめながら「美しい月も君には及ばない」と告白をする。

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雲燁と安瀾の二人は二階から二人の様子を見ている。雲燁は持っていた花火で離れた場所にいる処黙に合図を送り、長孫沖と二人が白い大きな布を持って何やら準備をしている。

その時、皇宮を黙って抜け出した兄を探している李泰が、処黙と長孫沖に声をかけてきた。

 

 

【ポイント】

ついに承乾は辛月に告白をするんですね。満月も出ていてこんな幻想的な場所での告白いいですね~

この灯篭祭りのシーン、本当に幻想的できれいです。

 

中秋節・・・旧暦の8月15日、新暦では9月頃になります。中国では家族団らんの日と言われ、を愛でながら家族全員で月餅を食べる習慣があるそうです。

この中国の中秋節が伝わってきて、日本では中秋の名月お月見団子になったようです。家族団らん、は伝わっては来なかったようです。

 

雲燁はなかなか料理上手で、色々作って皆に振舞います。一番初めは安瀾が承乾に輸血をした後に、羊の肉入りの焼餅を作りました。次は承乾の住む東宮の門外で、羊の串焼きを焼きました。それと、程将軍の兵営の訓練に行く前にも、安瀾に料理を作っています。詳細は不明ですが。

 

今回は紅焼肉(ホンシャオロウ)です。中国の代表的な家庭料理のひとつで日本の豚の角煮に似ています。皮付きの豚バラ肉を、八角、桂皮、他の香辛料、砂糖、醤油などで、濃い目に味をつけて煮込んだ料理です。 

雲燁がおいしそうに食べるのを見たら、私も食べてみたくなりました。

 

 

 最後に

李淵李世民は、ずっと確執があります。これが、4話のポイントで説明した玄武門の戦いに原因があります。中国ではこの戦いは歴史的に周知の事実の為、敢えて説明はありませんが、覚えておくとドラマの内容の理解が深まり楽しくなると思います。

 

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

以降もお楽しみに